⑤ じぶんの声を聞いてふりかえる

身体の中は見えませんが、じぶんの声を聞くことはできます。じぶんが声セリフを出す時。あとから録音されたものを聞く時。鏡なしに、じぶんの姿は見えないように、じぶんの声を聞かずに、お手本との違いに気づくことはできません。書かれたものを読むことではなく、違いに気づくことで、じぶんで出せる音に敏感になります。

じぶんで体験したことのない、音やリズムは、聞こえるようにはなりません。いくらたくさん聞き流しても、身にはつかないのです。リズムや音をまねることは、表面的な英語っぽさ、カッコよさではありません。じぶんで出せる音しか、聞こえないのです。

じぶんで声を出し、じぶんの声に耳を傾けることで、じぶんの発音に気づくようになります。それが、ことばの想像力を養う原点です。