会社概要/ミッション

人間の可能性を引き出す

人間が本来持つ認知能力を最大限に引き出す発明・研究開発とプラットフォーム「エンパシーム」(Empathetic Practicing Aid)を推進。独自の発明特許群を活用したテクノロジーとデータサイエンスを基盤に、グローバルにプラクティス市場を創造し、社会的イノベーションを目指します。

プラクティスを助けるしくみ

エンパシームは、ユーザーのふるまいと場のコンテクストをデータ化し、フィードバックを行います。コンテクストは言語情報だけでなく、パラ言語(声のリズム、声質、情感、速度、抑揚など)や非言語(動作、姿勢、周囲状況など)の無意識的なふるまいも含み、ユーザーが気づきにくい要素を視覚化します

プラクティスを助けるしくみ

じぶんで気づく「メタ認知」支援

データ化・視覚化された直感的なフィードバックを通じて、ユーザーは自身の練習をふり返り、メタ認知を育みます。これにより、期待される成果を導くプラクティスの質が向上し、スキル獲得の効率と効果が最大化します。さらに、統一された指標で日々のプラクティスを測定し、認知とふるまいのプロセスをデータとして継続的に蓄積することで、データ資産を拡大します。

人間と共感するAIを目指して

これにより、現在のAIが抱える「文字情報に依存し、ユーザーの練習現場の状況が把握できない」という制約を補完し、ユーザーの身になった、気の利いたアドバイスが可能になります。また、継続的に蓄積されるプラクティスデータを活用し、ユーザーとその環境を支援する「Empathetic AI」の幅広い応用を目指しています。

教材依存からプラクティスの場へ

「教材提供とテストスコア」に偏重し、なぜ成果が出ないのか、どう上達するのか、道筋を示せない現在の英語教育・学習市場に対し、本質的な理由と具体的な解決方法を明示して、スマホを練習場に変えるツールでスキル獲得を支える「プラクティスのプラットフォーム」を提供します。

英語耳の育成:音のプラクティス

日本語耳(英語習得に干渉する、日本語特化の脳の認知と運動プロセス)を持つすべての学習者・支援者・教育者のために、科学的なプラクティスの実践をサポートします。「メタ認知」を鍛え、英語耳(英語音の認知と運動感覚)を育むことで、スキル獲得の「実感」と「実証」を普及させます。

上達の実感を伴う学びの楽しさ

英語耳度(聞き取り度と再現度)を導くプラクティス度(質と量)を測定し、スキル獲得の「成果の実感」と「夢中になれる体験」を提供します。

・「音の認知プロセス」を視覚化する「リズムミラー」(特許技術)
・練習の場・フローを生成しデータ化する「ステージフロー」(特許技術)
・「定量化・体系化」された「2秒内セリフ」&イメージコンテンツ配信プラットフォーム
・練習の量と質、効率と継続を高める統計分析フィードバックと学習支援プラットフォーム

坂口立考(さかぐちりっこう)

1963年 福岡県出身。海外在住35年をへて、東京在住。
(メキシコ・スペイン10年、スウェーデン10年、アメリカ15年)

2012年、SomniQ, Inc. (US)、2018年、SomniQ 株式会社 (日本)創立。Founder & CEO

2002-2011年、Sony Ericsson Mobile Communications (スウェーデン)

Executive Vice President & Chief Creation Officer, グローバル全社開発指揮、携帯/スマホ事業責任者 (6億台)

Be the change you wish to see in the world!
このことばを胸に抱き、毎日声に出して心に響かせながら、社会に役立つ「タネ」の研究、開発、発明制作創作著作に取り組んでいます。あわせて、事業推進、セミナー・講演を通じて、学びの原動力を広げ、社会の可能性をひらく活動をしています。

エンパシームの原点

エンパシームの着想は、4歳の時に出会った「魔法の箱」に遡ります。それは、父が家に持ち込んだソニーのテープデッキです。録音した声を初めて耳にした瞬間、「その中にじぶんがいる!」という強烈な感覚が走りました。その記憶は今でも鮮明です。以来、父の仕事の関係で手にした英語のテープを使い、「音をまね、じぶんの声を録音して聞く」という遊びが、私の英語耳の原点であり、「エンパシーム」着想のタネでした。

16歳の時、私はアメリカに留学しました。帰国後、私を待っていたのは、父の突然の病でした。半身不随と構音障害(声が出せない障害)を患い、「声のことば」を失いました。脳は正常でも、声を発することは叶いません。父が他界するまでの長い日々、ひらがな文字盤を使い「手・息・まなざし」を頼りにことばを交わしました。助けたくても助けられない無力感から、次第に「声を見えるようにしたい」という希いが芽生えました。そして、人が声を発する以前のわずかな仕草や、かすかな気配の中にこそ、ことばを超える深い意味が宿っていることに気づいたのです。

その頃、私はソニーに採用され、入社初日に1年間の同時通訳の訓練を命じられました。瞬時の脳の処理力と記憶力が求められる体験で、人間の認知能力の限界を痛感しました。そして、能力を上げるためには、気づかぬうちに失われているエネルギーロスを減らす必要がある、ということに気づきました。

その20年後、私はスマートフォンの開発を指揮していました。テクノロジーは「入力が出力を生む」しくみです。が、「気づいていないこと」を自ら入力することはできません。入力がなければ出力も生まれない。これが、人間とテクノロジーの共通する制約でもあります。

では、どうやって「気づいていないじぶんのふるまい」に気づくのか?これが私の探求の原点であり、SomniQ創業のビジョンです。多くの人が「うまくなりたい」と思いながらも、自らのふるまいが上達を邪魔していることに気づけない。だからこそ、じぶんをふりかえり気づきを促す「鏡」が必要です。

ヒントは、父が語った「形端影直」(けいたんえいちょく)「形が影を映す」にありました。「形が正しければ、そのまま、直に影ができる。形は影に現れる。映った影によってじぶんの形がわかる。しかし、影だけをつくることはできない。」このことばの通り、プラクティスするじぶんの「形(ふるまい)」を「影(データ)」として映し出すしくみをつくれば、それを利用して助け合えるー

同志の石川さんと共に13年、私たちは「本当に鏡のように映し返される方法」を目指して、試行錯誤を重ねてきました。単なる比喩の「鏡」ではなく、「人間の無意識のふるまいをデータ化し、映し返して気づきを促すしくみ」をつくる挑戦です。その挑戦の結実が、プラクティスを助ける「共感的な」しくみ、エンパシーム(Empatheme)です。そして、その具体的な第一歩が「英語耳°トレイル」です。
一連の発明特許、 学術論文

Hidenori Ishikawa portrait

石川英憲 (いしかわひでのり)

1970年 広島県出身。
カリフォルニア州パロアルト市在住。
SomniQ CTO
エンジニア、アントレプレナー

2012年SomniQ 設立時より、エンパシームコンセプトを実現するハードウェア、ソフトウェアのプラットフォームの構想、開発、実用化を牽引してきました。エンパシームの特許化、事業化を実現、スマホアプリ「エンパシーム」の商品化、ウェブサイト – エンパシーム・サイト企画・運営を手がけています。また、データアナリティクスのスキルを活かし、エンパシーム・データの分析、活用方法の実例を生み出しています。

活動

現在、エンパシーム技術を応用した英語プログラムの事業化を中心に活動中です。エンパシームデータを用いて英語学習者を支援するプラットフォームの開発を推進し、人の無意識のフチが織りなすエンパシームデータを活用した、新しい学習支援の方法の確立を目指しています。

心理学、脳神経科学、音声学、学び・習慣の科学とエンパシーム技術を融合し、新しい研究領域の開拓を目指します。エンパシームの実証研究を東洋大学と共同で実施し、論文が工学教育誌で採択されるなどの成果を収めました。2023年には、第2言語習得メソッドについて、これまでには取得できなかったデータをエンパシームで取り出し、その分析によって学習者をサポートできる可能性について言及した論文を公開しました。

SomniQ参画以前は、Sony、Sony Ericssonにて15年間、半導体基礎技術から商品応用技術にわたり広範囲の研究・開発、商品導入戦略に従事し、新しい技術、商品を世の中に送り出した経験があります。

世界中の人が、たとえ短い時間でも心の平穏を感じることができるしくみがあれば、平和な世界の実現に繋がる、と私は楽観しています。エンパシームは、その時間を、具体的、現実的に作り出すことができる、ということを実証するため、日々、エンパシームの研究・開発を続けています。

中村浩一郎 (なかむらこういちろう)

1972年 イリノイ州エバンストン生まれ。
カリフォルニア・プレザントン市在住。
(海外在住歴19年。香港1年、中国3年、アメリカ15年)
SomniQ 戦略アドバイザー

「学び続ける個人」「学び続ける組織」の文化の醸成に向けて、公私に亘り活動を続けている。2024年SomniQ, Inc.参画。

活動

この度、米国SomniQの戦略アドバイザーに就任しました。
内なる自分との対話を可能にする新しいコミュニケーションを創る」という創業者の坂口立考さんの壮大なロマンと飽くなき探究心に魅せられたのが参画の理由です。

私はコーチングの手法の一つである「問い」を通じて、自分の内側にある答えを引き出す取り組み(可能性の開花)をこれまで延べ500人のクライアントに向けて行い、支援してきました。

無意識の力を活かし、エンパシーム(じぶんの無意識のデータ活用のメソッド)という唯一無二の技術を通じて、人びとの学びの原動力を養うというミッションに向けて、坂口さん、石川さんらと共に取り組めることを光栄に思います。

社名:SomniQ 株式会社(ソムニック)

本社所在地
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目3 冨山房インターナショナル内(冨山房ビル7F)

代表者:坂口立考(代表取締役 CEO)

設立:2018年1月4日

資本金:100万円

事業内容:学習システム開発、英語学習プラットフォーム、コンテンツ制作、テクノロジー研究開発

Company Name: SomniQ, Inc.

Incorporation: Delaware C-Corp (Headquartered in California)

Founder & CEO: Rikko Sakaguchi

Founded: November 9, 2012