統計的手法でプラクティスを支える
Go for it. やってみよう!
図3は、図2で示した第2、第3フォルマント周波数を横軸、縦軸にして、学生(11名の4回分)と英語ネイティブを表したものです。青色の点が学生、赤の点が英語ネイティブです。
すでに身につけている日本語の「ワーク」という単語の音に引っ張られてしまう傾向があるためか、赤点線枠で示すネイティブ領域に学生データはほとんど入っていません。一方、回を重ねるごとに英語ネイティブ側に近づいている学生(例:学生A)がいることもグラフの中で示すことができます。
これまで、日本語の特徴である「カナモジ式」の発話が、英語に影響する例は数多くあることが知られていながら、それを統計的に評価し、定量的に評価する方法がありませんでした。エンパシーム・データを利用してこのように可視化することで、グループ、個人の現状を把握し、効果の高いプラクティスにつなげ、その上達を目の当たりにできるようになるのです。
皆さまの参加によって、日本語を話す私たちの特徴を統計的に把握し、科学的な方法を組み込んだ学びのメソッドとしてさらに発展していきます。
ご自身の参加の時にその恩恵をうることだけでなく、次に参加する人たちへ受け渡していくことにもなります。ほんの数秒のことばをわかちあう気持ちが、新しい参加者、そして、じぶんを支え、社会全体に貢献することができるのです。