
見て聞いて比べ、文字に
じぶんの声を聞け

「できないなぁ」「むずかしいなぁ」ー私たちは、ついそう言って片付けてしまいがちです。
こんなふうに考えてみてください。ネイティブが、あなた自身が認知しているように、あなたが話しているように英語を話してくれたらどうでしょう?おそらく、すべて聞き取れるはずです。あなたの知っている、あなたがそうだと思っている英語が、実際の英語と同じだったなら、何の問題もありません。けれど、現実はそうではないのです。
聞き取れない原因はひとつです。手本(聞こえてくる音)と、じぶん(自分が出している音)の差が大きいからです。だからこそ、じぶんの声をよく聞く必要があります。では、あなたはじぶんの声を聞いていますか?
多くの人は「聞いているつもり」でも、実際には聞こうとしません。「別に聞かなくてもいいや」「まあまあできているから」そんな無意識の判断が、耳を閉ざしてしまいます。そもそも「聞く」という行為は、単に音を耳に入れることではありません。音は発せられると同時に消えてしまうため、一瞬で認知処理し、脳内で再現できる力が必要です。
比べるから気づける

けれど、たとえ聞いても、その場で気づけるとは限りません。音は一瞬で消えてしまうからです。気づきには、後からふたつのものを比べる時間が必要です。
リズムミラー®は、そのスキーマを視覚化し、後からじっくりふりかえることを可能にする鏡のようなツールです。あなたの声と手本の声を並べて映し出し、耳と目で比べることで、リアルタイムには気づけない差に気づけます。
何かに気づくとは、ふたつのものを比べた時の「差分」や「変化」を捉えることです。脳の中、目に見えないことは、見えるようにして後からゆっくり比べる以外、気づきようがありません。


Remember the sound.
(音を思い出せ)

音とイメージの記憶

じぶんが演じたセリフ音声を聞き、手本を聞き直して比べます。演じたことを確かめるこの過程が、練習の核心になります。さらに手本の音声をもう一度聞き、その内容を文字にしてみてください。
これは単なる書き取りではなく、あなたの脳内にある音とイメージの記憶を呼び起こす作業です。指で入力する方法でも、声で入力する方法でもかまいません。
再帰的なプロセス

このように、一度出力したものを入力し、さらに出力する――この再帰的なプロセスが、記憶の定着や認知処理力の向上に不可欠です。
じぶんの声を聞く、手本と比べる、書き写す――この「行為」のくり返しが、あなたの脳内に練習のスキーマをつくります。
Compare your voice to the model and transcribe.oice.
(見て聞いて 声を比べて 文字にせよ)