excuse me = エクスキューズミー = 「すみません」ではない

学校で、こんなふうに教わりませんでしたか?

“Excuse me” は「すみません」と言って声をかけることば。

たしかに、そのような場面はあります。
でも、「Excuse me = すみません」ではありません。

いろいろな場面で使われます。

①呼びかける時
②たずねる時
③道を通る時
④聞き直す時

でも、疑問に思ったことはありませんか?
excuseは、「許す」という動詞です。
「私を許して」だから「すみません」いう意味になるのか?

ちょっとちがいます。
excuseという動詞は、本来、どういう意味か?
何かをさせてもらうということです。

“Excuse me”という時、こんな意味あいが含まれています。

Excuse me to tell you something.
(私に言わせてください)
Excuse me to ask you something.
(私に質問させてください)

では、こんな場面はどうでしょう?

A: You have to work harder.
(君さ、もっとやらないと)
B: Excuse me? What do you mean?
(え?どういうこと?)

このように

⑤ 驚きや不信を表す時にも使われます。さらに、

⑥怒りや反論にも使われます。

A: You’re not fit for this job.
(この仕事に向いてないね)
B: Excuse me?

(何を言っているの?ふざけないでよ)

この場面では、そのような意味になります。
もちろん「Excuse me=ふざけるな」ではありません。

単語ひとつにたくさんの意味があるからといって、それを全部覚えることはできません。
そのことばのもともとの意味(原義)をひとつ知れば、あとはセリフの音とそのセリフに結びついたイメージを思い出せればよいのです。

ことばは、ひとつひとつの場面で相手と語り合うセリフの中で意味を持ちます。
なので、「英語の単語=日本語の単語」というふうにひとつ固定されるのではありません。

「Sorry=ごめんなさい」ではない。
「Please=してください」ではない。
「Hello=こんにちは」ではない。
「have to=ねばならない」ではない。

セリフの音声が先にあって、それを文字で表します

ことばは、相手とのやりとりの中に意味がうまれるもの。
字面に意味や音がくっついているのではありません。

単語帳式にひとつずつ覚えようとするのはたいへんです。
それでは英語は使えるようにはなりません!

Let’s check!

英単語=日本語の単語」ではなく、意味で結びついている

単語帳式にひとつずつ覚えようとしても、無理

セリフは音と、音に結びついたイメージ