(27) Can you hear me?
💧弱く短いまとまり Can you に耳を傾けて。
💧本当は、よく知っているつもりの「単語」とは、ちがう音。
🌱「まねる」とは、そのセリフを言っている気持ちになること。
💧Can you?に、よく耳を傾けてみると、キャンとは聞こえませんね。すべてのセリフには、強弱のリズムがあり、音の弱いところは、速く短く平坦に発話され、しかも連なることばの中で音が変化します。音の強いところは、ゆっくりはっきり、上がり下がりがあります。Can you を弱く短く、言ってみましょう。(Canの音のプラクティスは、またトレイルが進んでいくうちにminiプラでやりましょう。まずは、リズム。ひと息で)
💧canということば。「can=キャン=できる」と覚えているかもしれません。でも、can ということばが単独で使われることはなく、すべてセリフの中です。Can you come? とか、Can I get help? とか。その時、カナモジ式の「キャンユー」とか「キャンアイ」といった音にはなりません。つまり、よく知っているはずの、「簡単な」単語 「can = キャン」という音はどこにもでてこないのです。大切なのは、お手本に近づけてみることです。キャンと言って相手がわかってくれることもあるかもしれませんが、相手に対してはなすという気持ちが、上達のみなもとです。ほんのささやかな配慮が、力になるのです!
🌱ことばの基本は、相手にむかって語ること、たずねること。また、相手にこたえること、気遣うことです。
Can you hear me? 聞こえる? は、ごくふつうの、日常的なセリフです。ありふれた表現の中にも、相手を気遣う気持ちがこもっています。そう思ってやってみるだけで、声の調子も変わります。お手本をまねる、という時に、大切なのは、何よりもその気持ちになろうとすることです。それが大きなちがいになります。そして、音がより聞こえるようになっていきます。