(21) Do you like it? You can keep it.

🌱その人になりきって。
💧声の調子とリズムの中にセリフ。
💧カナモジの「イット」ではなく。

🌱それ、気に入った?欲しかったらあげるよ。じぶんの帽子をあげようと、語りかける場面です。相手が先に、It fits me perfectly. 「この帽子、ぼくにピッタリだよ」ということばを受けて、Do you like it? You can keep it. と答えるのですね。モジを読むと雰囲気がでません。気前よくじぶんの帽子をあげる人になって、このセリフを言ってみましょう。

 

💧声の上がり下がりがあります。なぜ、あるかといえば、相手と気持ちをやりとりするためです。声の上がり下がりのないセリフや、リズムのないセリフではコミュニケーションになりません。セリフの最後を尻上がりに表現することで気持ちが伝わります。調子をくっつける、のではなく、そのような声の調子、リズムの中でセリフになるのです。モジを読もうとすると、このいちばん肝心なことが、損なわれてしまいます。モジを見てかまわないのですが、語りかけるように、話すことです。

 

💧 弱く短く、最も頻繁にでてくることばのひとつ、it。カナモジ式に「イット」とは言いません。円符のつらなりをみてください。相手に伝えたい意味を担うことばと一緒になって、like it、keep it という小さなつながりになっています。likeを強く、itはそれにつなげて。keepを強く、itはそれにつなげて。息で風を切るような音がいっしょに出てくると思います。