Seed Pattern Practice (15) Come on!
[プラクティスのポイント]
全部を正確に思い出すことではなくて、セリフとイメージのつながりをつけていくことがプラクティスです。挿絵の、身振り手振りの空間イメージを思い出してみましょう。
「ゆだねるプラクティス」は、一字一句おなじように言わなくてもかまいません。思い出せない場合もあるでしょう。
まず、カードのタイトルシードを言ってみましょう。あとでminiプラを見直してみると、あーこれだったな、と思い出します。
うまくいかない体験もまた、プラクティスなのです。そのようにして、じぶんからアウトプットし、それをくりかえすことで、セリフのつながり感、情景イメージが定着していきます。
英語のセンスは、発想のパターンを身につけることです。日本語とはちがう発想パターンです。続けていくうちに、シードのつながり方、その雰囲気を感じ取れるようになります。
[ニュアンスを日本語で]
はじめに、テクストや、日本語の意味をみないでプラクティス。
なれた後に、雰囲気のイメージを結びつけてみましょう。
*
さぁ、がんばっていきましょう。
なんでそんなにうれしいそうなの?
**
このへんでやめてとこうかな。
ダメダメ、続けて。
***
さぁ、どうぞ、こちらへ。
はるばる遠くからありがとう。
もちろんだよ。ここの空気と波の音が最高。
[ツボノート]
go 「前に進むイメージ」に対して、come 「やってくる、ちかづく」イメージです。
Come on. は、だれか相手をはげます時に、かけることばとしてよく使われます。
つまり、相手が何かをしている時、何かをしようとしている状態で発することばだということです。
come on という「熟語」は、「がんばれ」だというふうに、英単語を日本語と1対1にあてはめようとすると、いろいろな場面で使えるはずの、このセリフを使えなくなってしまいます。
onということばは「ふれている・くっついている・状態がつづく」イメージをもちます。
come onということばを発する場面の中には、日本語にすると「かんばって」ということばが当てはまるケースもある、というだけで、「がんばれ」ということばをかける時に、come onというセリフがぴったりするのはかなり限られています。
どんな時にかけるセリフか?たとえば、こんな場面です。
相手がまだその気になっていない時、迷っている時
Come on. You can do it.(モジモジしないで大丈夫、できるからやってごらん)
もっとできる、まだまだいけるよ、という声援
Come on! Let’s go. (たとえば、走っている人をはげして、声援を送る時)
相手の言動や、態度に対して、そうではないでしょ、と諭すニュアンスなど。
Come on. You should be smarter. (そうじゃなくてさ、もうちょっと気をきかせられるでしょ)