Seed Pattern Practice (13) Take action.
[ニュアンスを日本語で]
はじめに、テクストや、日本語の意味をみないでプラクティス。
なれた後に、雰囲気のイメージを結びつけてみましょう。
*
動かないと。
何もしてないでしょ。
うん、問題に巻き込まれたくないんだ。
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行動すること。それがいちばん大切。
そうだよね。知識だけじゃ何もできない。
***
時間ないよ。始めないと。
うん、わかったよ。時間がいるんだ。
[ツボノート]
take という動詞は「手に取る」イメージです。
英単語と日本語を1対1で暗記しようとしても、「get = 取る」「take = 取る」では、どのように使うのか、検討がつきませんね。そのことばの持つイメージ、そのことばでできているセリフを身につけることが不可欠なのです。ことばの音・リズムが大切なのは、そのことばがはいったセリフ(Seed)の響きで、瞬間的にイメージできるからです。くりかえしプラクティスすると、イメージが沸くようになるわけです。身体や手で直接、触れているイメージをしてください。takeをつかったセリフは、身を持ってする動作。
get は(10)でお話したように、何かをじぶんの中にいれてある状態になる、というイメージです。
そのような気持ちで、カード(13)Take action.のシードを見直してみてください。
ちなみに(すこし脱線しますが)Tではじまることばは、手を使ってする動作と関係が深いです。これは、何万年も前に人間が使っていたことばには共通点があるからです。いまでも、多くの言語で、手を使ってする動作は、T音ではじまる単語が圧倒的に多いのです。日本語と英語は、たいへん異なる言語にも関わらず、古い時代のなごりがあるのです。(手をつかう動詞は、みなTではじまる、という意味ではありませんが、ことばの中心=語幹には、音にイメージが宿っているということです)
たとえば、日本では、たたく、つまむ、つつく、とる、たしかめる、手、爪など(他にもたくさんあります)
英語では、take, touch, tear, toss, tapなど(他にたくさあんあります)
なお、Tという子音の風切り音をしっかり出そう、というプラクティスをしてきましたね。人間が、声だけでことばを話せるようになる前には、身体を使って音をだしていたと考えられています。いまでもそのなごりはのこっていますね。T音やP音などに代表されるように、もともと自然界にあるものに身体でふれて、音を出していたのを、それをまねて、ことばで発音するようになった、という科学的な研究の仮説もあります。(*注1)
Take action.はよく使われるセリフということだけでなく、takeということばそのもののイメージを思い出すためSeedでもあります。
Take action!
(*注1)エンパレット「ふれあいそのものが、ことばだった」をごらんください。