Seed Pattern Practice (10) I get it.

トレイル 1のテーマSeedを使ってやりとりの場を想像するプラクティス。挿絵にある情景、身振り手振りの空間をイメージしてみましょう。思い出せない、うまく言えないことも大切なプラクティスです。あとで見直して、あーこれだったな、と思い出します。そのように、じぶんからアウトプットすることで、セリフのつながり感が身につきます。
[プラクティスのポイント]
全部を正確に思い出すことではなくて、セリフとイメージのつながりをつけていくことがプラクティスです。挿絵の、身振り手振りの空間イメージを思い出してみましょう。
「ゆだねるプラクティス」は、一字一句おなじように言わなくてもかまいません。思い出せない場合もあるでしょう。
まず、カードのタイトルシードを言ってみましょう。あとでminiプラを見直してみると、あーこれだったな、と思い出します。
うまくいかない体験もまた、プラクティスなのです。そのようにして、じぶんからアウトプットし、それをくりかえすことで、セリフのつながり感、情景イメージが定着していきます。

英語のセンスは、発想のパターンを身につけることです。日本語とはちがう発想パターンです。続けていくうちに、シードのつながり方、その雰囲気を感じ取れるようになります。

[ニュアンスを日本語で]

はじめに、テクストや、日本語の意味をみないでプラクティス。
なれた後に、雰囲気のイメージを結びつけてみましょう。


そんなむずかしい話じゃないよ。
そうね。言っていることはわかるけど、私の見方はちょっとちがうんだ。

**
ものごとを整理するってのは、ひとつのスキルだ。
そう。できることは、じぶんの次の行動を変えることだけ、って話?

***
しっかりとやろうね。
うん。そのつもりだよ。

[ツボノート]

I get it. は、事情や状況がわかる、相手の話の趣旨や真意がわかる、といった時に、つかう表現です。
it は、肝心なところ、話のポイントになっているものを指します。

「気持ちはわかるよ」というふうに、相手のことばから、察せられる、理解できる、といった場面を想像してみてください。

日本語でも「ゲットする」といった表現がありますね。
取る、手に入れる、得するというニュアンスですね。

getという動詞は、幅広く、いろいろな意味のセリフを構成しますが、その基本となるイメージは、「ある状態になる、ある状態にする」ということです。

何かを取り入れる、ということもそうですが、もっと広く、相手や周囲の状況を受けて止めて、じぶんの状態が変化する、というところが本質的です。

getのつく語句を、ひとつひとつ覚えようとしたら、キリがありません。
でも、その一方では、getということばのもつイメージを身につけておけば、あとは表現になれるだけです。

get は他のことば(形容詞、副詞、前置詞など)とあわせて、以下のような「熟語」をつくります。ひとつのフレーズを「覚える」のではなく、getは、そのような状態になる、ということを捉えてください。

get on (onの状態になる→乗る、続ける)
get off(offの状態になる→降りる)
get over (over の状態になる→ 終える)
get going(goingの状態になる→これから行く)
get well(wellの状態になる→よくなる、治る)
get better(betterの状態になる→もっとよくなる、改善する)

Get it done.(終わった状態にする→終わらせる)
Get it right.(ふさわしい状態にする→ちゃんとする、しっかりする)

なお、I got it. もよく使われる表現です。

I got it. (わかった、了解、心得た、じぶんがするよ)
You got it. (そのとおり、まさに、了解)

I got it. You got it. についてはまた別のテーマのところでもお話します。

「私はそれを手にいれた」「あなたはそれを入手した」ではなく、もののやりとりそのもののことではなく、やりとりによって、心の中に受け止めることなのです。