Seed Pattern Practice (4) I have nothing to do with it.
[プラクティスのポイント]
全部を正確に思い出すことではなくて、セリフとイメージのつながりをつけていくことがプラクティスです。挿絵の、身振り手振りの空間イメージを思い出してみましょう。
会話の中で、その情景がスタンプになってでてくるようなイメージです。
うまくいかない体験もまた、プラクティスになります。そのようにして、じぶんからアウトプットし、それをくりかえすことで、セリフのつながり感、情景イメージが定着していきます。
英語のセンスは、発想のパターンを身につけることです。日本語とはちがう発想パターンです。続けていくうちに、シードのつながり方、その雰囲気を感じ取れるようになります。
[ニュアンスを日本語で]
はじめに、テクストや、日本語の意味をみないでプラクティス。
なれた後に、雰囲気のイメージを結びつけてみましょう。
*
何があったの?
正直、ぜんぜんわからない。何の関係もないし。
**
どう思う?
悪いけど、ぼくには何の関係もない。ほっといて。
***
どうでもいいことでしょ。関係ないから。
え?そうなの?それどういうこと?
[ツボノート]
nothingのように、単語自体が否定の意味を持っていることばは、日本語にはない英語の特徴です。もの、人、場所について、おなじパターンのことばがあります。
nothing (何でもないもの→何も〜ない)
no one、nobody (だれでもない人→だれも〜ない)
nowhere(どこでもない所→どこにも〜ない)
nothingという単語ひとつを覚えること自体が無理な話なのですね。nothingといっしょにつづいてくることばと共に使うことが大切。Nothingを主語にしたセリフもよく使われます。
Nothing happens. (何も起きないよ→効果がない、成果がないといったニュアンス)
Nothing stops me. (何も邪魔しない→必ずするよ、といったニュアンス)
I have nothing to do with it. は頻度も高く、このシードひとつを身につけていると、いろんな場面で応用がききます。また、似た パターンのセリフにも勘がはたらきます。
I have nothing to do with it. (わたし、関係ないよ)という表現をかみくだいて見てみましょう。
このセリフには、小さなツボ(日本語にはない、英語らしい特徴)が3つ、あります。
(1)I have nothing(上記の説明のとおり)
(2)to do(前のことば=こと、もの を説明して、すべきこと、やれること)
(3)with it(〜ついて、〜に関して。テーマカード45を振り返りましょう)
I have nothing (何ももっていない)
nothing to do (することがない、できることがない)
to do with it (そのことについて、できることがない)
この3つがひとつにつながって、 I have nothing to do with it.は、日本語にすると、
そのことについて、できることがない
そのことには、何の関係もない
日本語の日常表現で、このままでよい場合もありますが、ニュアンスとしては、こんなかんじの場合が多いです。
ぼくは無関係だよ。
何も知らないわ。
それ、何のことかしら?
nothingとsomethingは、セットで身につけましょう。
He has something to do with it. (彼は、そのことに関わっている)
Do you have anything to do with it? (何か関わりがあるの?)
なお、テーマカード(4)のタイトルシードは(4)Have a nice day.です。
ぜんぜんちがうことばのようですが、a nice dayの代わりに、nothingという、パターンはおなじです。
日本語にはないパターンですね。
Have some.(すこしいかが?どうぞ。)
Have a good one. (Have a nice day.とおなじ意味で使われる表現です)
I have nothing to do with it.から、いろいろなセリフとつながりを思い浮かべることができます。