Seed Pattern Practice (3) That's it.

トレイル 1のテーマSeedを使ってやりとりの場を想像するプラクティス。挿絵にある情景、身振り手振りの空間をイメージしてみましょう。思い出せない、うまく言えないことも大切なプラクティスです。あとで見直して、あーこれだったな、と思い出します。そのように、じぶんからアウトプットすることで、セリフのつながり感が身につきます。

[プラクティスのポイント]

全部を正確に思い出すことではなくて、セリフとイメージのつながりをつけていくことがプラクティスです。挿絵の、身振り手振りの空間イメージを思い出してみましょう。

会話の中で、その情景をスタンプになってでてくるようなイメージです。

うまくいかない体験もまた、プラクティスになります。そのようにして、じぶんからアウトプットし、それをくりかえすことで、セリフのつながり感、情景イメージが定着していきます。

英語のセンスは、発想のパターンを身につけることです。日本語とはちがう発想パターンです。続けていくうちに、シードのつながり方、その雰囲気を感じ取れるようになります。

[ニュアンスを日本語で]

はじめに、テクストや、日本語の意味をみないでプラクティス。
なれた後に、雰囲気のイメージを結びつけてみましょう。


はい、それまででしょ。おしまい。
そうだね。あっという間だね。

**
話はそういうこと。だれにもも真相はわからない。
そうだね。もう、行こうよ。

***
いたわる心を育てるには?(やさしい心を持つには?)
それだね、大切なことは。そのことをぼくは言ったんだよ。

[ツボノート]

パターン1は、どんな場面が想像できますか?
たとえば、花火大会で、最後の玉があがって終わった時の会話。
Thatにも、itにも、単語に「おわり」という意味があるわけでありません。

That’s it. という表現で指し示す場面が、そのような日本語になるわけです。
it が指していることは?「最後の」それ、です。
「それ」は、それまでにいくつもあったことの、最後のひとつ。

花火大会なら、最後に打ち上げられた花火を指します。
このように、いろいろな場面で使えます。

最後のセリフ、最後のことばを捉えて、That’s it. と指し示すように表現するわけです。
itは、注目する、肝心な、つまり視点がそこにあつまる、それ。
したがって、なにかの始まりでも、注目していることであれば、おなじようにつかえます。
日本語でも、「それだよ、それそれ。」といった表現ができますね。

That’s it. Now it’s started. それそれ、ついに始まった!という表現もできます。

パターン2は、That’s it. ではありませんが、よくつかわれる表現です。
そのことは、what it is. ふつう、世の中、一般的に、そうであるもの。
it は、その手のことのふだんの姿、実態。日本語らしくすると、そんなもの、そういうこと、という表現にあいます。
「それは、やっぱり、それだった」とは、結局そういうことか、といった脈絡を表すわけです。

パターン3は、まさにそれだね、という相づちのことばです。
That’s (相手の言っていること、思い)が、it (じぶんが思っていること)という意味。

That’s it. は、いわば、that=it というつながりを述べているのです。