英語の「音を聞き取り、音で伝えられる」

「読めるのに、音が聞き取れない」のは、あなたの脳内の自己流の音と、現実の音がかけ離れているからです。そのギャップは、あなたの脳のブラインドスポット(盲点)。気づかないまま温存しているブラインドスポットを減らさない限り、英語は聞き取れず、伝えられません。以下の1分動画を、ぜひごらんください。今すぐお試しになれます。

じぶんのブラインドスポットを知り、目標を定める

トライアルをすると、個別のフィードバックが得られます。そして、あなたのブラインドスポットが確かめられ、目標が定められます。また、英語トレイルの日々のプラクティスを凝縮して体験できます。

最も大事なことは、闇雲に始めるのではなく、初日にじぶんの位置を確かめ、ムリ・ムラ・ムダを減らすことです。日々の練習の質を高め、自己改善を着実に実現します。

あなたの目標と思いを実現するために

エンパシームは、目標に向かって進むあなたによりそう、プラクティスエイドです。
  • 「音を聞きとれる」目標を実現したい
  • 「音で伝えられる」目標を実現したい
  • 限られた時間と予算で「使えるようになる」成果を出したい
  • じぶんのブラインドスポットを知り、上達したい

エンパシームの特徴

(発明テクノロジーにもとづく Empathetic Practicing Aid System) 

「まねる→なりきる→たしかめる→ふりかえる」シームレスフロー

① なりきりを促す:手本の再現「なりきる」プラクティスを促し、データ化、証にする
② 脳の処理能力を上げる:発話の「入力と出力」処理を数値化し、プラクティスの質を高める
③ 継続性を支える:毎日・毎週・毎月のフィードバックでプラクティスによりそう
④ 音声を視覚的に比べる:手本とじぶんの差を視覚的に把握し、音とリズムの改善を促す
⑤ 無意識のクセに気づかせる:自己流による処理負荷・ブラインドスポットを減らす自己改善

日々のプラクティスを補助するしくみ

エンパシームは、教える立場、支援する方もご利用になれるプラットフォームです。

学習者に知識を授け、教えることはできても「プラクティスをあげる」ことはできません。日夜、教育・指導に腐心なさっているEducatorの方々が、エンパシームを利用して、学習者のプラクティスを支援できます。

例えば、学校、企業、英会話学校においてエンパシームデータを活用し、自習支援が可能になります。

  • プラクティスデータを活用した自習支援
  • プラットフォームを活用したサービス提供
  • コンテンツを利用した研修、授業

私たちの日常は「多ければ多いほどよい」(More is More) が中心的です。エンパシームは、その現実の中で、無意識の制約(自己流のクセや、脳の過剰負荷)を徐々に減らし (Less is more)を目標にそった具体的なプラクティスを可能にします。

詳細は、以下の「詳しく知ろう」をぜひごらんください。

英語トレイル概要

毎日一歩ずつ進むプラクティスの道のりを「トレイル」と名付けました。学習内容の道筋であると同時に、日々の習慣づくり、じぶん自身の変化、上達の軌跡という意味を込めています。

トレイル設計値
トレイルの進み方
テーマカード

英語トレイルを詳しく

着実な上達を促す「英語トレイル」

ブラインドスポット第一の原因は、音の処理ができないこと、第二の原因は、自己流のクセが邪魔をして手本とのギャップが温存されることです。

エンパシームは、プラクティスの流れをつくり、センシングデータによる気づきを促すフィードバックで、あなたの英語の「音の処理スピードと精度」を向上させます。

ネイティブ音声との差を視覚化して比較し、あなた自身の変化に気づくと、プラクティスの集中力と継続力が高まります。

フィードバックによる気づきを直接、毎日の学習に活かし、「音を聞き取り、音で伝える」目標にそって、着実な改善をすすめていきます。

以下のセクションでは、着実な上達を促せる理由を、一般の英語学習サービスとの違いも交えてご説明します。

日本語とは対極的な特徴を持つ英語の学習は、着実な努力が必要です。日常会話は、内容はやさしくても、聞いたり話したりするには、音とイメージを瞬間的に処理する脳の働きが必須です。

「すきま時間にAIアプリで楽々英語ができるようになる」というわけにはいきません。英語を聞いてわかる、伝わる英語を話せるようになるには、ネイティブ手本の再現を徹底し、これまでの英語学習で使われることのなかった、あなた自身に備わった力を具体的に活かす必要があります。

エンパシーム英語トレイルは、一般の英語学習サービスでは見過ごされてきた「じぶんでプラクティスして気づく」という、学習の核心を追求します。特に、いくら知識を教わっても、うまくできない、あなたのプラクティスの現場で、気づかずに障害となっている「自己流のクセ」を減らすプラクティスにフォーカスし、「音を聞き取り、音で伝えられる」目標実現を目指します。

英語トレイルを構成する、学習システム、教材コンテンツ、プラットフォームを順にご紹介していきます。また、動画内容の詳細もご説明いたします。

🌸 学習システムの特徴(プラクティス・エイド)

(1)言語学習のブラインドスポット

(2)脳の処理について

(3)処理スピードと精度をあげる

(4)無意識の力「なりきる」プラクティス

🌷 教材コンテンツの特徴

(4)日常会話の「縮図」

(5)2秒シードセリフ対話

(6)トレイルの意味とメリット

🌺 プラットフォームの特徴

(7)データを活かしたチュータリング

(8)プラクティスのシェアが生む力

(9)教える人、支援する人も共に利用できる

 

(1) ブラインドスポットとは?

知っていても、うまくできない。手本とじぶんの間にあるギャップ。そのギャップが脳のブラインドポットです。

脳の処理が間に合わない。なぜ、間に合わないかというと、これまでプラクティスしたことがないからです。プラクティスで脳の働きは格段に変化します。

が、そのためには、無意識に抱えている阻害要因を取り除く必要があります。最大の原因は、気づかぬ習慣にあります。自己流のクセは、脳に負荷をかけています。

後述するように、気づいていなくても、文字に頼っているため、過剰負担なのです。エンパシームは、習慣的な脳の処理力とともに、習慣的なクセをへらします。

「音を聞き取り、音で伝えられる」人になる。この目標にそったプラクティスで、ブラインドスポットを指標化し、ギャップを減らしていきます。

毎月、徐々に、具体的な改善・変化をもたすこと。そのプラクティスを補助します。

具体例をあげましょう。以下のリンクから、30秒の典型的な日常会話のストーリーの聞き取りを試してみてください。英語トレイルにそって、聞き取れない原因を減らしていくことで、このようなストーリーが聞き取れるようになります。

上手に文字を音読できるのに、なぜ聞き取れないの?

 

 

(2) 脳の処理スピードとは?

 

聞き取れないと感じる時、多くの場合、脳が音を「歯抜け」状態で処理していることが原因です。これは特に、0.1秒以下の短い音、例えば”you”や”it”のような頻出の音節や、日本語には存在しない”L”の音素などに顕著です。

このような瞬時の音は、意識的に捉えにくいので、音をまとまりとして処理しなければ、何度聞き返しても明確には聞き取れません。しかし、脳の処理スピードと精度を向上させれば、この「歯抜け」現象は軽減され、例えば、”What is it?” や “I got it.” といった音のまとまり(チャンク)を正確に捉えることが可能になります。


🌸 どうやって捉えるの?

→セリフの入力・出力で捉えます。

学習の中心は記憶です。記憶というと脳に知識を貯めるイメージでしょうか。実際、脳に文字や絵が書かれているわけではありません。脳や言語の研究は盛んですが、「じぶんの脳の働き」を捉えて、自身の練習に直接活かす方法は、これまでありませんでした。それを実現したのが、エンパシーム英語トレイルです。

エンパシームは、音でことばを「入力・出力」する状況をつくります。音列がセリフとして出力される発話と、発話までの時間を測ります。この一連のプロセスを生成し、データ化してフィードバックします。

 

🌸 測ると何がわかる?

→あなたの処理の何が追いついていないかが、わかります。

一般的な英語学習は、文字に頼った知識の入力が大半を占めます。音読した単語を日本語の意味に変換し、それらをつなげて文を組み立てる勉強が中心です。

そのため、英語のセリフを音で入力し、声で出力する練習が極端に不足しています。音は、瞬間に消えてしまいます。ネイティブの日常英語に触れると脳の処理がだんだん追いつかなくなります。数多くの単語を知っているにもかかわらず、聞き取れず、即座に思い出して使えないのは、処理がオーバーフローしてしまうからです。

英語学習の肝となる脳の処理をひと言で表現すると、「セリフの音列で文字やイメージを即座につなぐ」ことです。処理のスピードと精度を測り、そのフィードバックで、あなたの脳内処理で何が追い付かないのか、じぶんで気づけることが、確実に上達する道です。

(2) 脳の処理スピードと精度をあげる

 
 

🌸 どうしたら速くなるの?

→身体運動(スポーツ)とおなじ原理です。

言語は、声の身体運動です。息を吐く数秒の間に音を変化させ、セリフを生成します。また、相手の声を聞いたり、思い出したり、脳内でセリフを再現する認知プロセスです。

日常英語は、スポーツによく似ています。例えば、100メートル競技では、1秒間に5-6歩ステップを踏むように、発話は1秒間に5-6回アゴを動かします。走る時、全身を使っていますが、発話も全身運動です。

🌸 なぜ、測ると速くなるの?

→じぶんで測ると気づけるようになります。

ただ走れば、速く走れるようになるわけではありません。少しずつ負荷をかけ、身体を鍛えていきます。また、身体からムダな動きや余計な力を減らしていく必要があります。しかし、0.1-0.2秒ほどの瞬間に起きている出来事を、走っている最中には意識できません。測定して、後から気づいたことを次の練習に活かす必要があります。

スポーツとおなじように、英語学習も、測定せずに上達するのは至難です。闇雲に暗記しても、話せるようにはなりません。たくさん教わっても、じぶん自身で原因に気づかない限り、聞こえるようはなりません。測ることで、気づきを練習に活かせるようになり、処理がスムーズになると、その変化が処理スピードに現れます。

🌸 覚えるから、速く言えるのでは?

→(いいえ)速く正確に言えるようになることが「覚える」ことです。

発想を反転させましょう。「覚えているから話せる」のではありません。「思い出せることが覚えている」証です。即座に声に出せるセリフが、あなたに身についた英語です。英語トレイルでは、即座に再現できる、ひと息のセリフ(インナースピーチ)を促進し、何が身についているのか、いないのかを自覚できるようにします。

インナースピーチについて詳しく知るページ

 

 

🌸 なぜ、「1秒の処理が決め手」なのか?

→声を視覚化して聞き比べると気づきます。

エンパシームは、意識では捉えきれない、1秒ごとの処理スピードを捉え、データ化します。日常英語のセリフは、1秒の中に、0.1秒ほどの極めて短い音節が必ず含まれています。弱く短い音が連なる部分が、日本語に特化した脳では捉え切れません。そのため、何度も聞いても聞き取れない、という状況が生まれます。また、捉え切れない音を日本語のリズムで埋める「空耳」が発生します。

エンパシームは声を視覚化し、ネイティブ手本との差を明示して、気づきを促進します。日々のプラクティスを統計化したフィードバックでは、音節ごとに比較して、処理が間にあっていない箇所を明示します。

🌸 要点:処理向上を徹底したプラクティス

  • 音声を10ミリ秒単位で分析し、視覚化。
  • ネイティブとの差と自身の変化を数値と図で確認
  • あなたが気づいていないポイントをフィードバック

どれぐらいできるようになるのか?

処理能力の向上には、まず手本を元に、自らの発話スピードと精度の高めることが不可欠です。というのも、じぶんが声に出して発音できるスピードと精度以上に、音を確実に聞き取ることはむずかしいからです。

この基礎の上で、セリフやフレーズをすぐに思い浮かべ、声に出すプラクティスでを行うことで、入力の処理スピードも同時に高められます。

このプロセスをくりかえし、フィードバックを受け取りながら練習することで、ネイティブ並の「入力・出力の処理スピードと精度」を身につけることができます。

(3) 無意識の力「なりきる」プラクティス

 
 

🌸 なぜ、ネイティブは速いの?

→音で文字とイメージを結びつけている

動画をごらんのように、ネイティブと学習者には、処理スピードに大きな差があります。ネイティブは、単語をいくつかを捉えて即座に記憶を呼び出します。文字ではなく、音の列を思い出し、1秒以内に話し出せます。入力処理が速く、出力も安定しています。

脳内では、セリフの予測や連想やパターン抽出など、認知・心理プロセスが起きています。脳内の言語空間をメンタルレキシコンと呼びます。具体的に何をプラクティスしたらよいのでしょうか?

エンパシームは、セリフを「2秒で出力、1秒で入力」する具体的なプラクティス方法を提供します。あなた自身の声で「文字・音・イメージ」の一体化を促進します。

 

🌸 なぜ、じぶんの処理は遅いの?

→あなた自身の中にプラクティスを阻むハードルがあります。

「日本語脳だから、遅いのだ」と言われても困りますよね。英語に習熟している人でも、ふだんプラクティスしていないことは処理に時間がかかります。プラクティスには、練習と実践という意味がありますが、ネィティブとは毎日英語で生活を実践している人のことです。

ネイティブにはなれませんが「毎日、実践する」ことに大きな意味があります。「毎日、声に出している」というを状態をつくると、処理スピードが向上します。

現在、あなたの処理スピードが遅い理由は、まず、母語である日本語の影響(カナモジ音・モーラのリズム)があります。さらに、これまでの学習で身につけた脳の習慣も大きく影響しています。

🌸 気づいていないクセとは?

→これまでの学習の習慣で身につけていることです。

① 文字を音読できる(音で思い出せる?)
② 単語の意味がわかる(セリフでわかる?)
③ 単語ごとに発音(まとまりで言える?)

読むと簡単だからわかったつもりになれますが、そのせいで、音をよく聞いていない、という状態も生まれます。また、単語を速くつなげるとセリフになる、と思いがちですが、その方法は、必ず行きづまります。実際に聞こえているはずの音は、単語のひとつの発音ではないからです。これまでのクセがあるために、入力にも出力にもエラーが多いのです。

 

🌸 具体的に、処理スピードは上げるには?

→「なりきり、ふりかえる」プラクティスをくりかえします。

ことばには、意識では捉えきれない速い動きが伴います。意識して使っていると思っていても、身体と脳は「無意識」にこなしています。つまり、じぶんひとりでは気づきようがありません。考えてもまねできないのは当然です。ではどうしたらよいでしょうか?

環境、周囲の力を借ります。そして、まだ十分に使われていない、あなた自身の力を引き出します。ひとことで言うと「なりきる」ことです。無意識の力を活かすのです。「なりきる」ということばを聞いて何となくわかったような気がするかもしれません。が、それは「単に表面をまねる」だけではないのです。エンパシームは、一般の学習方法では触れられない「なりきる」環境を提供します。

 

🌸 「なりきる」プラクティスとは?

→「なりきる」流れに委ね、後で「じぶん自身をデータでふりかえります。

🌱 ① 没頭する流れをつくる(身体・環境の状態を整える)

  • 静穏にすわり、心を落ち着かせる
  • 流れにゆだね、脳の余計な負担を減らす
  • その状態がフィードバックに反映される

🌱  ② 手本の再現(なりきって演じる)
  • 演じることで、瞬時の処理能力が高める
  • 手本になりきろうとすることが、自己流を直す手段
  • 手本の再現を基準にすると、1秒内の微細な差の比較が意味をもつ
🌱 ③ インナースピーチ化(じぶんのセリフ)
  • じぶんの肉声を感じて、音が文字やイメージと一体化する
  • ただまねるのではなく、演じる姿勢が「体験のイメージ」をつくる

ネイティブ音声を聞いて「英語をまねているつもり」だけでは、効果が不十分です。なぜなら、「まねているつもりでも、まねしきれていない」ところに、じぶんに気づくことが重要だからです。声の出し方も、表現の仕方も、手本になりきってください。初めはうまくいかないけれど、だんだん近づいていく過程をふりかえることで、確実に変化を実感できます。

(4) 日常会話の「縮図」

 
 

🌷 単語をたくさん覚えることですよね?

→(いいえ)単語だけ覚えても使えません。

英語トレイルは、日常英語の統計データ分析をもとに、セリフベースに単位化・定量化された日常会話の「縮図」を実現しました。日常英語の90%以上をカバーします。

縮図と呼ぶ理由は「日常会話の単語の出現率の総和が90%以上であり、しかもその99%を「2秒以内セリフの対話」で構成しているからです。ここに他のサービスにはない大きな特徴があります。

トレイル全体で、1,850の単語がセリフの中で使われ、英語の90%を超える音・リズムが入ります。特に機能語と呼ばれる、you, it, to, the, a, can, do, will, of..といった著しく頻度が高く、かつ音が短い単語分析して英語の90%以上を収めます。


🌷日常会話のカバー率90%の持つ意味は?

→プラクティスの効果・効率を最大化。

単語のカバー率90%には、どんな意味があるかを示す事例をご紹介します。私たちのコーパス対比分析によれば、中学校の英語教科書に出てくる単語の40%近くが、頻度10万分の1から100万分の1になります。頻度カバー率が60%ほどです。テーマに付随する情報を説明するための名詞、ストーリーに登場する固有名詞が多いからです。

知識を増やす点ではよいのですが、音の処理を高めるプラクティスには不向きです。文が長いとすぐに覚えられず、ひと息で言えません。また、せっかく覚えても頻度が低いので、現実にそれらのことばに遭遇する可能性は低いのです。

英語トレイルは、限られた時間で、プラクティスの効果・効率を最大化することが狙いです。上に掲載している概要データが示すように、英語トレイルは定量化を徹底し、プラクティスに必須の単語を含むセリフで構成されています。例えば、1,850の単語の中には、セリフ使用頻度の高い動詞300が含まれ、トレイルの進捗にそって登場するようになっているのも、その設計の一環です。


🌷要点:英語トレイル「縮図」の狙い

① 手本の再現の基礎を身につける
② 最も頻度の高い音・リズムで練習する

③ 役に立つセリフをインナースピーチ化する

(5) 2秒シードセリフ対話

 
 

🌷 短いフレーズで練習すればよいのでしょ?

→短いだけでなく「1秒で入力、2秒で出力」

英語トレイルは2,520のセリフ(1,000の対話パターン、色々な場面で役立つセリフ)を収めます。その99%が2秒以内のセリフです。なぜ「2秒」が重要なのでしょうか?

実は、日常英語セリフの90%以上は2秒以内(統計データ分析による)だからです。息つぎをせずに長く話すことはできない、身体的な制約があります。

さらに、脳の処理にも制約があります。ワーキングメモリ(作業記憶)容量は2秒ほどです。つまり、それ以上長いセリフは一度では覚えられません。発話の基本最小単位は「2秒」。そのセリフを聞いたり、思い出したりする時間が、1秒。そのように捉えることで何を練習したらよいのかが明快になります。

また、セリフは必ず、相手とのやりとりが基本です。じぶんのセリフだけ覚えても使えません。ことばは、相手のセリフのパターンに応じて出力します。例えば、You got it. という表現の意味をひとつ覚えても、それをいつどのように使うか、色々なパターンを身につけないと使えません。


🌷要点:2秒セリフ対話「シード」の狙い

英語トレイルでは、ひと息で出力する2秒内のセリフをシード(Seed)と呼びます。セリフをタネののように、まいて育てるイメージを持ってください。脳内ですぐに再現できるセリフ「インナースピーチ」のシードを処理スピードと精度の向上のプラクティスに使うのです。

今、この記事を読んでいらっしゃる、ほとんどの方には、すでに十分な単語知識があるでしょう。必要なのは、使えるようにするプラクティスです。プラクティスを習慣に身につけることで、これまで知識として持っていた単語をセリフ音で活かし、より多くのことばとつなげていくことができます。

 

🌷 出力精度(発音・リズム)を向上させるには?

→最も頻度の高い、ハードルの高いポイントを体系化

4年にわたり、500名、50万フレーズにのぼる日本人学習者のエンパシームデータ(発話データ)を研究してきました。その成果を、日本人が抱える習得を阻むクセを、分析から23項目に分類し、フィードバックに活かします。

音節ごとに視覚化した、声の直感表現(円符)は、エンパシーム発明特許のひとつです。これを使って、ネィティブ手本との差、じぶん自身の変化を見て、聞いて、触れて、確かめられます。

精度の向上は、スポーツや演奏、職人スキルともよく似ています。はじめ、精度をあげるにはスピードを下げる必要がありますが、継続していくと、スピードの向上と精度の向上は相関してきます。

スムーズに言えないのは、脳のプロセスに負担があるからです。日本語の文字の知識が干渉していると余計に時間がかかります。ある地点からの上達は、ネイティブが発音していない音を、発音しない、音の短縮や省略に耳を傾けることが、より重要になってきます。そのために、頻度の高いボトルネック解消をガイドしていきます。

🌷 入力精度(聞き取り)をあげるには?

→「チャンク」をダイレクトに処理するイメージを。

毎日のプラクティスとフィードバックで「弱く短い音」やリズムパターンに慣れ、聞き取りのボトルネックが減ると、入力スピードと精度を向上します。プラクティスしたセリフがうまく言えるようになっても、新しいセリフやパターンが来ると、はじめは聞き取れないこともあるでしょう。でも心配はいりません。継続していくことで、入力内容の幅は広がっていきます。

聞き取れない音のほとんどは、あなたの知らない単語ではありません。大半は (4) で示したような、よく知っている、頻度の高い機能語とひとまとまりになったチャンクです。入力精度を高めるには、いくつかの単語がつながったフレーズ、あるいはセリフひとつを「チャンク」(かたまり)としてイメージすることです。

ネイティブの処理が速く正確なのは、セリフをいくつかのチャンクで捉えているからです。例えば、What’ve you been up to? というセリフは、対話やりとりの中で、ひとまとまりに即座に出てきます。「単語ベースで組み立てる」脳内のクセがあると、どうしても、セリフ全体のリズムやチャンクの処理をイメージをしづらくなります。言わば「単語しばり」です。単語よりもフレーズ。チャンクの感覚をもつために、セリフをイメージすることです。

チャンクは「音のまとまりを捉える」働きだけでなく、やりとりのパターンを身につけ、予測したり勘を働かせやすくする働きがあります。聞こえない音、知らないことばがあっても「やりすごせる」ようになると心理的にも楽になり、精度を上げます。

2秒ほどのセリフになると語彙フレーズ(Lexical Phrase)がいくつか含まれています。英語トレイルでは、シードにあわせ、チャンク感覚がつける動画コンテンツを用意しています。

🌸 要点:出力および入力の処理精度をあげるには:

① 出力精度を上げ、音のボトルネックをへらす
② チャンク感覚が入力精度を高める
③ 勘・予測力を高めるインナースピーチ化
④ 聞こえない音や知らないことばがあってもやり過ごせる自信

 

(6) トレイルの意味とメリット

 
 

🌷 なぜ、トレイルと呼ぶの?

→日々のプラクティスを体験イメージ化。

学習は、山路のトレイルハイキングに似ています。目標にむけて、じぶんのペースで歩けます。全体像がわかるマップがあります。おなじプラクティスをする仲間がいます。いろいろな道がつながっていて、探索の楽しみがあります。ことばとの出会いがあります。

山路を登る時、坂の勾配が適度な負荷をかけると全身運動になります。血流が増えて脳が活性化します。おなじように、英語トレイルにも少しずつ坂道が変化します。毎日、一歩ずつ進み、音やリズムの練習負荷を適度にかけます。「ムリにがんばる」ことでありません。集中した数分間に「なりきる」プラクティスは変わりません。中身が少しずつ変化していくのです。

トレイルは、おなじ道を再び歩くことで、前に気づいていなかったことに気づくという、新しい発見があります。また、登って行くにつれ、見える景色が変わります。じぶんの軌跡とこれからの道のり。プラクティスそのものをイメージし、自覚ができるようになると大きな変化が現れてきます。これは、これまで参加した学習さんのみなさんの共通の声です。

 

🌷トレイル設計のさらに具体的なメリットは?

→プラクティスの手順・段階を明示し、くりかえしの効果を高めます。

英語トレイルは、1ヶ月ごとに3周くりかえします。おなじシードをくりかえすことで変化の軌跡ができます。くりかえすのは、おなじシードでも手本の声、速さなどが変わります。単調な反復ではなく毎回、新鮮な気持ちで接することができます。

トレイルには、役に立つシードがちりばめられています。例えば「入力処理精度」を測る無料トライアルのコンテンツもその一例です。7つのセリフ対話でできた創作ストーリーです。ネイティブであればこのような場面が容易に想像されるでしょう。この会話のために収録したものではありません。英語トレイルに出てくるシードを、別々の会話からとってきて、レゴのようにセリフを組み合わせています。このように、組み合わせパターンを身につける、いわば「定型練習」をこなすことで、実力がつきます。

また、シードは、思いやねがいを育てる方法でもあります。ふだん気づいていないことに気づかせてくれるセリフをインナースピーチ化するのです。例えば、Stay focused. とか、You’re not alone. といったセリフはじぶんに語りかけることばになります。意識してがんばろうとすると、そのストレスがかかります。私たちはふだん気がつかずにいますが、失敗してはいけない、間違ってはいけない、という学習環境に慣れているため、知らないうちに継続に影響するのです。シード(セリフの力)にゆだねることで、気を楽に、じぶんを励ますことができます。

(7) データを活かしたチュータリング

 
 

🌺 一般のオンライン英会話と何がちがうの?

→データにもとづいた、セリフベースのチュータリングで効率・効果を高めます。

いきなり、ネイティブの先生と話す以前に、練習するメリットがあります。また、現実的に、ごく限られた回数しか対話する機会がないことから、毎日のプラクティスを継続するなかで、定期的にチュータとやりとりするメリットもあります。

プラクティスシェアで、2秒のセリフ単位で、学習者とチューターが互いの心によりそえます。ディード(プラクティスの証)をチューターに送ると、チューターはあなたの声を聞き、プラクティスの様子を把握。その特徴を捉え、親身で、ピンポイントなフィードバックと個別アドバイス。あなたが気づき、さらにプラクティスできるコンテンツです。

チューターはプラクティスデータを利用することで的確かつ迅速に対応できます。ひとつのセリフは数秒。学習者にとっても、チュータにとっても、短い時間でやりとり。負担をすくなく、適度でほとよいつながりでありながら、数分という短い時間で、効果と効率を高めながら、親身になってやりとりすることが、センスを磨き、継続の力になります。

(8) プラクティスのシェアが生む力

 
 

🌺 シェアすると、どんなメリットがあるの?

→共感とはげましが継続力と学習効果を高めます。

英語の学習には、プラクティスの姿勢、処理のスキル、センス(心)を育むことが大切です。スポーツや演奏やすべての稽古とおなじです。実感をもつこと。うまくできないことがある からこそ、フィードバックによって、じぶん自身で気づけます。プラクティスは「間違ってはいけない」のではなく、なんでもうまくいかない体験をすること成長の糧になります。

おなじ環境、おなじトレイルのプラクティスの実体験をシェアすることで、おたがいの学習にのります。じぶんをふりかえることに加え、他者の様子を見て、聞いて、触れることで気づきが得やすくなります。じぶんの上達に気づいてくれる人の存在、共感の力は計り知れません。

継続の力は、じぶんからプラクティスをわかちあおうとすることで強まります。英語トレイルは、セリフベースで、そのように寄り添いあえるプラットフォームです。

 

🌺 じぶんの練習をシェアすると何がよいの?

→おなじ条件でするプラクティスのデータが統計になり、みんなを助けます。

周囲の力を借りて、じぶんの力を引き出す。おなじように、じぶんのプラクティスがおなじように学習するみんなの助けになります。おなじ条件、共通のプラクティスを測ることで統計データになります。

私たちは、上のイラスト図のような研究領域に関わり、独自の研究開発を進めてきました。今月、エンパシームのデータ収集メソッドとして英文の論文が掲載されました。

Empatheme Data Collection Method and Applications of English Learner Data(エンパシーム・データ収集方法と英語学習データの応用)(日本工学教育学会ジャーナル 2023年71巻4号)

 

🌺 要点: 論文からの抜粋(日本語訳)

「第二言語習得の分野は、新しい理論や教授方法の議論は盛んだが、評価し、データをめぐる議論やデータの収集方法は、その重要性に比して不釣り合いに限定されている。英語トレイルでは、学習者が提供されたコンテンツを日々プラクティスすることが、 そのままデータの蓄積につながる。エンパシームのデータメソッドは、ネイティブのサンプルはもちろん、常に 同じ条件でデータを収集することで有意な分析比較が可能になる。」

このように、エンパシームは広く、プラクティスのデータを利用・活用するためのプラットフォームを備えています。

(9) 教える人、支援する人も共に利用できる

 
 

🌺 結局、じぶんでがんばる以外ないでしょ??


→教師やチューターがみんなのプラクティスを把握し、よりよいサポートができます。

エンパシームは、学習者だけではなく、教師、講師、支援者の皆さまが活用できるプラットッフォーム」です。学習者の自習に寄り添い、助けることができます。英語学校、英会話スクールなど既存のサービスを展開されている企業もご利用になれます。YouTube動画などで英語を教えていらっしゃる方なども、エンパシームを利用できます。

🌺 要点:以下のようなポイントを解決します。

学習ユーザー:
  • 英語学習のゴールが見えず、いつ実用レベルに達するか不明
  • テスト結果での中級レベル評価でも、実感が伴わない
  • 英会話教室への参加は可能だが、自習は意志次第で挫折しやすい

英会話学校・英語教室、教師・講師

  • 自習に任せきりで、上達に悩む学習者へのサポート手段がない
  • 学習者の自習状況を把握できず、学習効果にばらつきが生じる
  • クラス外での学習者の活動指標がなく、テスト結果やクラスでの表面的な評価のみ
  • 学習者が気づいていない「無意識的なクセ」の指摘はむずかしい

企業や学校などの学習支援者:

  • 英語研修や補助金を投入しても問題は変わらない
  • 社員の自習による英語力向上や自信の醸成について、成果や投資効果が見えづらい

このように、英語トレイルは、教える人、支援する人も含めた、あなたの周囲のプラクティス・コミュニティをつくります。

興味をお持ちの方は、ぜひ、お気軽に、コンタクトフォームよりエンパシームサポートへお問い合わせください。

英語トレイルの動画

英語は1秒の処理と自己流のクセを減らすこと

スポーツで、テクノロジーが運動の盲点を見つけるように、エンパシームは言語学習の盲点を明らかにします。あっという間に通り過ぎるネイティブのセリフ。単語は知っているのに、音が聞き取れない。あなたが気づいていない、脳のブラインドスポット(盲点)があります。エンパシームは、あなたのブラインドスポットを指標化して改善を導きます。

全文を読む

英語習得の最大のボトルネックを克服する「2秒」

すべての学びの土台は覚えることです。一瞬で覚えて、ことばの出し入れを処理する「脳の作業現場」ワーキングメモリ。その重要性が科学的に明らかにされていながら、日常英語の現実に即した具体的なトレーニング方法がありませんでした。ことばを身につける基本最小単位は、身体を使って「出し入れ」をくりかえすことのできる、2秒という時間。

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プラクティス シェアで「じぶんが変わる」

プラクティスシェアで、2秒のセリフ単位で、学習者とチューターが互いの心によりそえます。ディード(プラクティスの証)をチューターに送ると、チューターはあなたの声を聞き、プラクティスの様子を把握。その特徴を捉え、親身で、ピンポイントなフィードバックと個別アドバイス。あなたが気づき、さらにプラクティスできるコンテンツです。

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「話せない・聞こえない・使えない」英語の上達のカギはひとつ

「英語が話せない、聞こえない、使えない」のは、なぜ? 闇雲にしても「砂漠に水をまく」のようなもの。 克服、上達のカギは、ひと言に集約されます。 英プラは、最も本質的で、その中でも中核となる方法を明らかにしてアプローチします。2分の動画をごらんください。そこにカギがあります。あなたの英語学習の真のとびらを開くカギです。

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衝撃的な事実に気がついた(ユキさんの英プラ体験①)

英プラを2年余り続けているユキさんが語ります。英語の習得は、英語の知識を取り入れることだけではありません。声に出す身体プラクティス。じぶんの声を聞くと、必ず気づけます。気づくことで、これまで通り過ぎていたものが身につきだします。ユキさんは言います。「毎日が楽しい。」ユキさんの赤裸々な証言による、2分の紹介動画 ①です。

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「2秒セリフ」が英語のとびらをひらくカギ

すべてに通じるカギ。それは「2秒のセリフ」のプラクティス単位です。何をどれだけプラクティスするのかを、ふりかえり、自覚できなければ努力が報われません。私たちは、吐く息にのせて話します。日常会話の発話の9割、ほとんどのセリフは2秒以内です。発話の現実にもとづいて「くりかえし・ふりかえり・わかちあう」ことが最大のカギです。

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