相手に語りかけるつもりでセリフを演じる
プラクティスの本質は「演じる」こと
英語耳°を育てる最大のポイントは、常に相手に語りかけるつもりでセリフを演じることです。
演技を練習する役者さんのリハーサルを想像してみてください。「ぶっつけ本番」というわけにはいきませんね。台本を見ながら練習します。台本を見ないで演技の練習します。スポーツでも演奏でも、同じです。
本番のように演習する機会が不可欠です。
相手にたずねることば
Can I get help?
さまざまな場面で使います。
• 手伝ってもらえる?(家族や友達に手をかりたい時)
• ちょっと助けてくれない?
• すみません(誰かに何かを依頼する時に)
• サポートいただきたいのですが。
• お願いがあります。(あらたまって依頼する時)
このシーンは、Dean Officeです。高校や大学など、学部長や学生部長が働く場所です。Deanは、学生の規律、学業支援、様々なプログラムや活動の管理を担当しています。生徒や保護者の相談や、困ったことがあった時に訪れる場所でもあります。
Sure, how can I help you?
Can I get help?と聞かれたら、How can I help you? とか、What can I help you with? と返します。プラクティスの本質は、演じること。その場で、相手にたずねるつもりで、練習することで、セリフの身につく度合いは格段に変わります。
Just ask. That’s what matters.
(遠慮せずにたずねる。それが大事)
相手を思いやることば
ことばの本質は、相手とのやりとりです。じぶんの頭の中にことばの在庫があって、それが出てくるのではなく、相手があるから、自然にセリフが出てくるのです。相手の身になって、声をかけることこそ、ことばを身につける基本です。
How’s it going?
いろいろな場面で使える、カジュアルなセリフです。
相手に状況や具合をたずねる時はもちろん、あいさつ代わりにも。
• 調子どう?
• うまくいってる?
• 最近どうしてる?
この場面は、宿題や課題プロジェクトの進捗をたずねているシーンです。it は、その状況全体を指しています。
Going quite well, I’d say.
物事がうまく行っていることを表現しています。I’d say…は、I would say.. じぶんとしては、言ってみれば、という婉曲的な表現です。
Act as if you are there.
(その場にいるつもりで演じよう)
相手を促すことば
Why don’t you try it this way?
こんなふうにやってみたら?this wayは、こんなふうに、このやり方、こちら、といった意味です。
this way (こんなふうに、この方法、こっち)
that way (そんなふうに、その方法、そっち)
Why don’t you? は、やってごらんよ、やってみたら、という勧誘の表現。
Okay, I’ll give it a try.
それに対して、Okay, Alright, Sure, Why not? といった相づちのことばがあります。
give it a tryは、やってみる、トライしてみる、試してみる、チャレンジしてみる、といった意味のセリフです。
Give it a try!
(このセリフを言ってみよう)
Let’s check!
1. ことばは「相手と交わすセリフ」でできている(言語の本質)
2.セリフは、文字を読むのではなく、声音で伝える行為
3.常に「じぶんから語りかける」つもりになることが、大事な練習
じぶんのセリフ、棒読みになってない?