セリフを演じて、場面を想像しよう!
ことばは、セリフで相手とやりとりすることです。
言ってみれば、ことばのプラクティスは、声を出して、場面や情景を想像する練習なのです。
場面を思い浮かべて、セリフを言ってみましょう。
あるいは、セリフを言ってみて、情景を思い浮かべてみましょう。
情景から、いろんな想像ができます。
ひとつのセリフは、いろんなニュアンスを含む
That’s not good.
それは、まずいね。
それは、ちょっと困るなぁ。
そんなの、ないよ。
あれは、ダメだね。
何だよ、その態度。
ふたりの会話でどんな話だったかはわからなくても、何か意見の合わないことがあったのでしょう。
単語に決まった意味があって文(センテンス)ができる、のではなく、ことば(セリフ)があって、単語がその時々の意味を担うのです。
気持ちを想像してみよう
That’s what I like best.
満面の笑みを浮かべていますね。
あるクラスの一場面、先生とのやりとりでのフレーズです。
彼女のセリフだとすると?
大好きなんです!
それが、いちばん得意なことです。
それ、私の自信作です!
thatは、先生と彼女が話題にしている対象ですが、何でしょうか?
答えはありません。いろんな可能性がありますね。
たとえば、彼女が描いた動物の絵、リスかもしれません。
このように、ひとつのセリフはいろんな場面で使えるのです。
情景を思い浮かべて、セリフをまねる
That’s what it is.
結局、こんなもんだ。
ま、これが実力さ。
これが現実か。
仕方ないけど、これが結果。
thatは、テスト結果を受けとった状況、この場面を指しています。
itは、50点という結果に直面している、現実を指しています。
分解して理解しようとしないで、セリフで場面を思い浮かべられると、意味は自然にわかるようになります。
セリフを演じて、場面を想像する
That’s the way I like it.
こうやって食べるのが好き。
情景から察すると、こんなセリフでしょう。
このことばは、別の色々な場面で使えます。
たとえば、
こういうやり方がいちばん気に入っている。
これが私の理想のスタイルだ。
こういう雰囲気がいちばんいいね。
こんなふうに進むのがいい。
その場にいるつもりで
That’s the thing I was talking about.
この話をしていたんだよ。
森を散歩していたら、リスにたくさん出会ったという話だったんですね。
後から、写真で見せたのでしょう。
このセリフもいろんな場面で使えます。
ほら、これが例の件だよ。
そうそう、さっき話していたやつは、これだよ。
まさに、説明していたことさ。
ひとりじゃない
That’s the one I wanted to take.
このクラスをとりたかったんだ。
ふたりは選択する授業について話していた、ことを想像できますね。
表情からすると、こんな雰囲気です。
あ、これこれ。これを取りたかったんだ。
これ、ずっと狙っていたやつだよ。
そうそう、このクラス、待ってたんだ。
Practicing is acting.
(プラクティスとは、演じること)
最も大切なことは、なりきること
プラクティスで最も大切なことは、そのつもりになって演じることです。
絵をみて、その気分になってみましょう。
そうするだけで、あなたのセリフにも変化が現れますよ。
Let’s check!
いちばん大切なことは、相手に語りかけるつもりになること。
場面を想像して、セリフを演じる。セリフを演じて、情景を思い浮かべる。
じぶんの声が「棒読み」になっていないか?確かめる。
場面を想像して、相手に語りかけるつもりで!