ひとり、くるくる、たのしむ。
画家・熊谷守一さんは「ひとりたのしむ」達人でした。
わたしは好きで絵を描いているのではないんです。絵を描くより遊んでいるのがいちばん楽しいんです。
絵を描くのに場合によって、初めから何を描くのかわからないのが自分にも楽しい。描くことによって、自分にないものが出てくるのがおもしろい。
「すること」そのものが楽しいのですね。はじめから決まった「答え」を探すのではなくて、なにかおもしろいものに出逢えること。それが、たのしい。
そのようにしているうちに、絵ができる。