声が、思い出てくる。
40年ぶりに、小学校の同級生から便りがあった。
エンパシームのサイトからの「申し込み」メールだった。先日地元で行われた、私の講演会の新聞記事を読んだので、と添えてあった。
さっそく、そのメールにあてて連絡をとった。すると、「40年分をいっぺんに語るのは無理」と言いながら、近況が要領よく、丁寧に書かれていた。
添付された一枚の家族写真に、二人の娘さん、ご両親も映っていた。本人の表情も昔のまま。
お母上の顔を見るなり、話し声が思い出されてくる。文字どおり、光景が、じぶんの内側から、「思い出てくる」かのようだ。