およそ天の道は公平無私にして
人間のごとく偏頗の私心あるものではありませぬから
人の方で自分勝手に願った祈りだとて
天はそれがために
規則をまげるようなことは決していたしませぬ。

現代語で言うと

天の道は公平で私心がない。
これに反して、人間は不公平で私心がある。
したがって、人間が自分勝手に願った祈りであったとしても、
天は、公平無私の立場を変えることは決してない。

※四書五経の一つ『礼記』に、「天は不公平なことをせずに地上のすべてを覆っているではないか。地も不公平なことをせずに地上のすべてを載せているではないか。太陽と月は不公平なことをせずに地上のすべてに光を降り注ぐではないか。この三つのことを大切にして、天下の人々をいたわる、これを『三無私』というのだ」とある。

出典:「おばけの正体」・第一三〇項