余案ずるに忠孝の意たるや
之を小にしてはよく其身を修め、其家を斉へ
之を大にしてはよく社会国家をして
富強ならしむるの謂にして
倹約、勉強、忍耐、誠実、博愛、自重等の諸徳は
皆其中に含有すと信ずるなり

現代語で言うと

よく考えてみると、忠孝の意味は、
身近なところでは、身を修め、家庭をととのえること、
大きなところでは、社会国家を豊かに強くすることであり、
倹約、勉強、忍耐、誠実、博愛、自重などの徳目は、
すべて忠孝の中に含まれていると信じる。

※四書五経の一つ『大學』に、「昔から明徳を天下に明らかにしようとする者は、まずその国を治める。その国を治めようとする者は、まずその家を斉える。その家を斉えようとする者は、まずその身を修める。その身を修めようとする者は、まずその心を正す。その心を正そうとする者は、まずその意志を誠にする。その意志を誠にしようとする者は、まずそのための知識を得ようとする。知識を得るには物を究める必要がある」とある。

出典:「修身教会設立旨趣」