一生送り易し、今の世に於て
誰れか悲観の淵に沈まんや
我やさき、人やさき、苦を厭はず、勞を厭はず
互に競うて働く人は必ず福禄を招くといへり。

現代語で言うと

チャンスがいっぱいある今の世の中で、
悲観に暮れている暇などないよ。
我先にと苦労を嫌がらずに、
互いに争って働く人は、必ず福禄を招くことができるだろう。

※「働く」とは「傍(はた)を楽にすること」とも考えられる。周りの人の仕事や生活を楽にし、楽しくさせることが「働く」の字義であるということだ。企業のみならず教育機関や行政でも、「顧客」が誰かを明確にして、「顧客」になんらかの価値を提供できなければ働いていることにはならないということである。

出典:「奮闘文(擬蓮如上人御文)」