厭世はわが敵なり
悲観はわが賊なり。
この賊を破り
かの敵を払い
悠々自適の境界を現界において送らんことを期す。

現代語で言うと

厭世観は敵であり、
悲観は賊である。
この賊を破って、
あの敵を追い払い、
悠々自適の生活をこの世で送りたい。

※王陽明は、「山中の賊は破り易し、心中の賊は破り難し」という。美しい、正しい、たしかな永遠性のある人格を創り上げるには、執着や煩悩にとらわれすぎている自身の心を、それらから解き放つ必要があるということである。

出典:「哲学新案」・第一二八節