わが感覚に触るるところの世界は相対的なるも
その裏面には絶対を具有し
その絶対は死物にあらず活物であり
物質的にあらずして精神的である。

現代語で言うと

人間の表層は相対的であるが、
深層には自ら存在する絶対的なものが必ずある。
それは死物ではなく活物であり、
物質ではなく精神的なものである。

※井上円了が仏教哲学を提唱した目的は、仏教には、西洋哲学や科学とも矛盾しないことを示し、さらには科学を越えた「絶対的真理」を仏教によって説明できることを示すことにあった。

出典:「迷信と宗教」・第五七段