およそ宗教家は独断に偏し
哲学家は懐疑に偏するの弊ありて
ともにその中正を失するや明らかなり。

現代語で言うと

一般的に宗教家は独断に陥り、
哲学者は批判するだけになり、
ともに中正の立場を失っていることは明らかである。

※「中正」とは、優柔不断でおだやかなように感じるが、そうではなく非常に行動的・創造的であり、対立するもののなかにも共有するところを探し、無限に矛盾を統一していくことで、進歩向上していく動きである。

出典:「妖怪学講義」・総論